自然保育を行う認可外保育園に潜入!
こんにちは、こまくです。
本日は長男まーくんが通っている保育園について書いていきます。
以前まーくんが保育園に登園できていないことについて記事を書いたので、よければこちらもご覧下さい。
この「保育園に行かない問題」はまだ続いているのですが、私自身がまーくんの登園に1日中付き合う機会があったため、今回は不登園問題とは関係なく保育園の1日についてお話しします。
自然保育を行なっている保育園が気になる方や、認可外保育園の1日が気になる方の参考になればと思います。
1日のスケジュールと、お散歩の内容
とある1日のスケジュールです。
9時 登園
自由時間
10時 散歩に出発
11時 目的地に到着
自由時間
12時 安全な場所に移動して昼食
自由時間
13時 保育園に向けて出発
14時 保育園に到着・紙芝居を2つ読んでもらい・帰りの会をして解散
日によってお散歩の長さが違うこともありますが、おおよそこのようなスケジュールで動く日が多いです。
さて、一般的な保育園に比べて目を引くのが「散歩」の長さだと思います。
この日の場合は園を出発してから園に帰ってくるまで4時間弱の時間がかかっています。
一般の保育園なら遠足かと思うような外出が、この保育園では毎日の日課になっているのです。
そして、散歩の場所もその辺の公園や広場に行くわけではありません。
山の中に入ります。
ハイキング用や登山用のコースを進むわけではなく、何とか人が通れるような道をひたすらに進んでいきます。
もちろん先生はこの山の道を熟知しているため、闇雲に進んでいるわけではありません。
時には草木をかき分けたり、すぐ隣に川が流れている場所を歩いたり、崖のような場所を歩くこともあります。
もちろん山なので、そこら中に虫がいます。
初めは虫が少し気になっていた私ですが、あまりの虫の多さに自分の服に虫が着こうとほとんど気にならないくらいになりました。
そこを、3歳、4歳、5歳の子たちが歩くわけです。
実はこの保育園は小学校も行なっており、小学生の子も数人一緒にいます。
またこの話はおいおい。
子どもたち、文句も言わずに黙々と歩きます。
年少さんは時々転んだりすることもありますが、既に4月からこのような散歩を毎日のように繰り返しているので、弱音も上げずに歩きます。
私もそこそこの田舎出身ですが、このような山道を歩いたことはありませんでした。
というか、子どもだけ入ったら遭難してしまいそうな場所なので、このような場所に近づく機会もありませんでした。
そんな山の中を歩く子どもたち、それはもうたくましくなります。
この子たちは既に1時間弱山道を歩き続ける体力と忍耐力を身につけているのです。
しかも自分のお昼ご飯と飲み物などを背負った状態でです。
私も子どもの頃はそこそこ体力に自身がありましたが、小学生の頃にこの山道を歩けと言われたら、相当にへばっていたと思います。
小さい頃からこんなお散歩が当たり前として成長していくことで、どんな厳しい道も歩んでいくことができる頼もしい存在になるのだと思います。
自由時間
次は自由時間についてです。
本日の目的地は森の中の一角と、崖でした。
何をするかと言うと、「自由時間」なので、決まっていません。
「みんなでかくれんぼをしましょう!」や「みんなで落ち葉を集めましょう!」とはならず、
「はい。では皆さんどうぞ自由に遊んで下さい」
とだけ言われ、各々の時間を過ごすことになります。
この時間こそ、この保育園の醍醐味なのです。
他人から何か遊びを提案されたり、課題を出されるのではなく、自然の中で自分で興味のあるものを見つけたり、遊びを見つける力を身につけ、そこから学んでいくというのがこの保育園の保育方針なのです。
本日の場合は、山の中で虫を探し捕まえる子、落ち葉や棒を使っておままごとをする子、木に登り木の上の葉っぱや木のみを集める子、倒れかかった大木に乗り揺らして遊ぶ子など、それぞれ思い思いの遊びをしていました。
何か根拠となる資料があるわけではありませんが、最近の若者は「課題発見力」が低いと言われることがあると思います。
言われた課題をこなす事はできるけれど、「何か自分で課題を見つけて、それに取り組め」と言われると、なかなか動けないという方、若者に限らず多いと思います。
その一つの要因は、学びに対して主体性がない事だと私は思います。
主体性とは、自分の意志や判断に基づき、責任を持って行動する事です。
小さい頃から「これをしましょう」「これを学びましょう」と他人から言われたことをただ受け身でやっていると、自分の意志や判断は育ちません。
最近小学校でも「総合的な学習の時間」が設定され、その注目度は年々増しています。
この「総合的な学習の時間」とは子ども達が自ら課題を持ち、意欲的に活動しながら課題を解決していく力をつける授業であり、それはまさに、主体性を身につける授業なのです。
そんな中、自然の中で「はい。では皆さんどうぞ自由に遊んで下さい」と言われ、自分の遊びを見つけ、遊びに取り組む子ども達。
どんな英才教育よりも、これほど自主性を伸ばす教育はないと思います。
もちろんお散歩は毎日同じ場所に行くわけではなく、日によって異なるため、その場その場での遊びを見つける経験をすることになります。
それがさらに季節によって、天候によって、自然は姿を変えていきます。
その中で次から次へ遊びを見つけ、考え、取り組んでいく。
その体験を毎日行うことが、この保育園の醍醐味というわけなのです。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
一般の保育園とは似ても似つかない内容だったのではないでしょうか。
ただよく言われるのが、「教養を身に付けずに過ごしていて、小学生に上がった時に他の子と差がつかないのか」という事です。
これに対し園長先生は
「全て自然が教えてくれるので大丈夫です」
と答えてくれます。
まだまーくんはこの保育園に入ったばかりなので(しかも半分くらいお休みしてるので)、小学生に上がった時に何が起きるかはわからないのですが、いずれまーくんが小学生に上がった時にこれについても思ったことを記事したいと思っています。
長々と書きましたが、自然保育を行なっている保育園が気になる方や、認可外保育園の1日が気になる方の参考になれば嬉しいです。
今日も1日お疲れ様でした!
明日も楽しく頑張りましょう!
それでは、また!
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