現代の虐待とその原因
私は虐待などの理由により家庭で育つことのできなくなった子どもを保護する施設で働く看護師です。また、一児の父です。
虐待と聞くと暴力を思い浮かべる人が多いかと思いますが、現代の虐待は全体の半数以上がネグレクト・心理的虐待となっています。
ネグレクトとは、家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かないなどの行為を指します。
心理的虐待とは、言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう(ドメスティック・バイオレンス:DV)、きょうだいに虐待行為を行うなどの行為を指します。
そして虐待の大きな原因の1つが育児疲れです。育児疲れの要因として核家族化、女性の社会進出、晩婚化、少子高齢化社会などが挙げられますが、私は「情報過多」という要因に注目しています。
現代はインターネットを使い簡単に情報を手に入れることができますが、それが故に自分の子育てに自信がなくなり鬱などの精神疾患に罹る方もいれば、理想の子育てができないことがストレスになり上記のような虐待をしてしまう方がいるのです。
このブログを読んでいる方も、何か子育てについて悩み、正しい答えを知りたくてここに辿り着いたのだと思います。
正しい子育てなんてない
正しい子育てについて知りたくてこのブログに辿り着いた方には申し訳ないのですが、そんなものはありません。
そして、あなたの子育ては間違っていません。
これは、決して適当なことを言っているわけではありません。子育てについて疑問を持ち、子供のためを思いこうして有益な情報を探そうとしているあなたのその姿勢こそが、あなたの子育てが間違っていない証拠です。
世の中には色々な文化や考え方があります。一方では善いとされていたことが、もう一方では悪いとされることが多々あります。子育てについても同じです。
日本の子育ての方針
正しい子育てなどないと言いましたが、医療従事者は正しい子育てについてどう考えているのでしょうか。
病院で医師や看護師、助産師などの医療従事者に子育てについて質問をすれば答えが帰ってきますが、その答えの多くは西洋医学から学んだものです。
もちろん東洋医学や伝統医学について学んでいる医療従事者もいますが、ほとんどが西洋医学だけしか学んでいません。看護師である私自身も看護学校でも、以前勤めていた病院でも西洋医学が中心であり、その他の医学に触れる機会はほとんどありませんでした。
つまりほとんどの医療従事者は西洋医学的に正しい子育ての知識を答えているに過ぎません。
他に例を挙げるとすると、助産院をいくつか回ったことのある方はご存知だと思いますが、授乳方法には流派が存在します。助産師さんは自分の流派的に正しい知識を教えてくれますが、それが誰にでも合うわけではないため、別の流派が存在するわけです。
では何を信じればいいのか
次の記事に移ります。続きが気になる方は次の記事を読んでみて下さい。
このブログの目標は楽しく子育てができる人を増やし、家庭で育つことのできない子供を1人でも減らすことにあります。
あなたの子育ては間違っていません。
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